唾液の力で全身の健康をサポート。感染予防にも! ②
ドライマウスに要注意
このように、唾液には全身に影響を及ぼすさまざまなパワーが秘められています。逆に言えば唾液量が十分でないと、全身に悪影響が出かねません。近年では、加齢やストレス、薬の副作用などによって、「ドライマウス」に悩む人も増えています。ドライマウスを防ぐには、次の方法がよいとされています。
よく噛んで食べる
噛むことで唾液腺が刺激され、唾液の分泌量がアップします。すっぱい食品やキシリトールのガムがおすすめです。
規則正しい生活
食事や睡眠が不規則になると、自律神経のバランスが崩れ、唾液の分泌量が減少するので気を付けましょう。
水分を摂る
唾液の元は血液、血液の元は水分です。こまめに水分を摂りましょう。
入れ歯の確認
噛むことがしっかりできれば唾液はきちんと分泌されますが、入れ歯が合っていないと唾液は十分に出ません。歯科医に相談し、自分に合った義歯を作ってもらいましょう。
ドライマウスは歯科医院で治療することができます。まれに「シェーグレン症候群」などの病気が隠れている場合もあるので、気になる時は相談してみてください。
手軽にできる!唾液腺マッサージ
乾燥が気になる時や、唾液の分泌が低下する就寝前などは、唾液腺マッサージがおすすめです。
1 耳下腺マッサージ
親指以外の4指を頬に当て、上の奥歯 のあたりを後ろから前へ向かって10 回ほどゆっくりと回す
2 顎下腺マッサージ
親指を顎下の骨の柔らかい部分に当て、顎下から耳下にかけて5ヶ所を5 回ずつ押す
3 舌下腺マッサージ
両手の親指を揃え、顎の真下から舌を押し上げるようにグーっと10回押す