年をとっても、自分の歯で食べられる幸せを
~高齢期の口腔ケアが、健康寿命をのばす~
こんにちは。院長の倉田です。
当院には、80代・90代の患者さんも多く来院されます。
「まだ自分の歯で食事ができるのが嬉しい」「家族と一緒に食事を楽しみたい」とお話しされる姿を見ていると、歯の健康がその方の人生の質(QOL)に大きく関わっていることを改めて実感します。
高齢になると、むし歯や歯周病だけでなく、歯ぐきの退縮やお口の乾燥、飲み込みの機能の低下など、さまざまな要因でお口の中の環境が変化しやすくなります。そのため、若い頃と同じように歯を磨くだけでは不十分な場合もあり、年齢やお口の状態に合わせたケアが必要です。
高齢期に増えるお口のトラブル
高齢になると、歯周病が進行し、歯ぐきが下がることで歯の根元が露出しやすくなります。その結果、根元のむし歯や知覚過敏などのトラブルが起こることがあります。
また、唾液の分泌量が減ると、お口の中が乾燥しやすくなり、食べ物を飲み込みにくくなったり、細菌が増えやすくなったりすることもあります。
入れ歯を使用している方は、入れ歯の清掃不足や、合わない入れ歯を使い続けることにも注意が必要です。痛みや傷が生じるだけでなく、食事がしにくくなり、食べられるものが限られてしまう場合もあります。
「食べにくくなった」「入れ歯が当たって痛い」「最近お口が乾きやすい」といった変化があれば、我慢せずに歯科医院へご相談ください。
毎日のケアでできること
お口の健康を守るために、まず大切なのは、毎日の丁寧な歯みがきと定期的な歯科検診です。
歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスも活用し、歯と歯の間や歯ぐきとの境目まで清潔に保ちましょう。手先が動かしにくい方は、持ち手の太い歯ブラシを使うなど、無理なく続けられる方法を工夫することも大切です。
入れ歯を使用している方は、毎食後に入れ歯を外して汚れを落とし、就寝時の取り扱いについても歯科医師の指示に従いましょう。入れ歯を清潔に保つことは、お口の粘膜を健康に維持するためにも重要です。
また、食事をよく噛むことや、会話を楽しむことも、お口の機能を維持するうえで大切です。むせや飲み込みにくさが気になる場合は、早めに歯科医院へ相談しましょう。
定期検診で、早めの発見・早めの対処を
歯科医院での定期検診では、むし歯や歯周病のチェックだけでなく、歯ぐきの状態、入れ歯の適合状態、お口の中の清掃状況なども確認できます。
痛みがないからといって、お口の中に問題がないとは限りません。自覚症状が少ないまま進行する病気もあるため、定期的にチェックを受けることが大切です。
当院では、患者さん一人ひとりの年齢やお口の状態に合わせて、必要な治療やケアをご提案しています。ご自身でのケアが難しくなってきた方や、ご家族のお口の健康が気になる方も、お気軽にご相談ください。
いつまでも、おいしく食べて笑顔で過ごすために
自分の歯で食べることは、食事の楽しみだけでなく、毎日の生活の充実にもつながります。
年齢を重ねても、おいしく食べること、楽しく会話すること、笑顔で過ごすことを大切にしていただきたいと考えています。
これからも皆さまが健康なお口で毎日を過ごせるよう、当院はお口の健康づくりをサポートしてまいります。
お口のことで気になることがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

